フィルムが終了し、拍手が起こるとピーッとホイッスルが鳴り響いた。するとこれまた全身黒タイツとたれ耳帽子をかぶった集団が掛け声と共に登場。パフォーマンス"A Flock
of Flyers"が始まる。経費削減のため、空軍なのに飛行機までカットされてしまったという設定。「飛行機はないがアイデアがある!」をモットーに次々と奇想天外な訓練を繰り広げる彼らは、号令も「ワン、ツー(英語)!!アインツ、ツヴァイ(ドイツ語)!!ウン、ドゥ!!(フランス語)ご!(日本語)」と世界各国の言語を駆使し(実際にはずっと1、2の繰り返しなのはご愛嬌・・・なのか?)、敬礼も一人一人違うユニークな動き。今回は初来日記念特別サービスなのかところどころに日本語も混じっている。「Demonstration
いち(1)!」と訓練をはじめてみたり、客の中からひっぱりだした臨時隊員にも「ココ!ソッチ!アッチ!」と指示をする。偶然にもその時抜粋されたお客様はパフォーマーでいらっしゃって、見事にコパスの一員と化していた。あまりの自然さに、打ち合わせがあったと勘違いする人続出。でも打ち合わせ等はまったく行われていない完全なアドリブである。
もとは演劇を学びTV俳優出身のデビットと、コンテンポラリーダンスを学びダンサーとして活躍していたシルヴィーの2人により結成。「演劇に身体的なアプローチ」を求めていたデビットと「ダンスに演劇的なアプローチ」を求めていたシルヴィーが、「身体」という共通のキーワードをもとにパフォーマンスを制作している。その活動はカナダ国内にとどまらず、多言語を使用した"A Flock
of Flyers"は世界各国で上演されている。CORPUSとはラテン語で「身体」の意味。 http://corpus.ca/