モーフィング2
ベクサティオ + モーフィング 『12着、東京へ』閉会式
2008年1月15日 スペイン国営セルバンテス文化センター
スペイン国営セルバンテス文化センターで開催された文学とモードの展示会『12着、東京へ』の閉会式として、2つのパフォーマンスが上演された。
前半は『Morphing/モーフィング』、出演/アレッシオ・シルヴェストリン、杏奈、企画・衣裳/さとうみちよ、音楽/平島聡、映像/飯名尚人。
後半は『Vexatio/ベクサティオ』、パフォーマーであるフェリック・エルナンデスが出演。音楽/ルベック、モードデザイン/ロベルト・ディス。
出演/アレッシオ・シルヴェストリン、杏奈
変容していく体
『Morphing/モーフィング』のコンセプトは、変容していく体。衣装は、さとうみちよによるデザインで、使われたテキスタイルは荒川修作+マドリン・ギンズの「三鷹天命反転住宅」のパーツを写真撮影し、生地にプリントしたもの。2人のダンサー(アレッシオ・シルヴェストリン、杏奈)は、シャツを伸ばしたり、丸めたりと、服を使ったコンタクトインプロビゼーションのようなスタイルでパフォーマンス。映像(飯名尚人)は、その伸びた生地をその場で撮影し、リアルタイム・エフェクトをかけた映像によって抽象絵画のようにデザインされる。
普通の服ではあり得ない形だからこそ出来る、服の着方から生まれる体の動きを元にダンスシーンがつくられいった。服が体に負荷をかけることで体だけではつくれない動きが生まれると言うことは、三鷹天命反転住宅のコンセプトを踏襲する事であり、続くvol.3「体の延長になる、服」のコンセプトにつながるアイデアの元になっている。