INFORMATION
江戸時代に実在した縁切寺は
わけあって男から逃げて来た女が隠れる避難所(アジール)
逃げて、逃げて、逃げまくる
逃げる女の幻想譚
夜の街を逃げつづける女…前作のASYL(アジール)で、ダンスと邦楽をリンクするように挿入されたショートムービーで描かれたシーンである。女(寺田みさこ)が、なぜ逃げつづけているのかはわからないが、西松布咏の唄う遊女の想いを唄った小唄や端唄から自然と男女の色恋のにおいが漂ってくる…。前作のASYL初演から4年、今度のASYL“2"では逃げる選択肢さえ与えられなかった「駒姫」のエピソードも挿入され、女たちの背後に見えてくる男と時代のようなものも描かれている。
好きな男への想いを貫き、殿様の身受けを拒んで処刑された高尾大夫は、自分の意に沿わない愛から逃げて殺され、駒姫は夫の顔を見る前に逃げる意志すら示せぬまま殺される・・・過去の女たちの想い渦巻く世界の中を疾走するように逃げる現代の女。彼女がめざすのはASYL(縁切り寺)と呼ばれる生への逃げ処なのかも知れない。
作・演出・映像・照明・美術を飯名尚人、キャストは三味線・唄・語りを西松布咏、振付・ダンスを寺田みさこ、役者として今村達紀・中西レモンという個性的なメンバーで構成。注目は新たに加わった中西レモンと飯名尚人の作品創作プロセスだろう。飯名のアイデアを口伝で受け取った中西がありありと情景を描き出していくという手法は斬新で、興味深い。
日暮れる東京の寺で上演されるASYL。今も昔も変わらない男と女の色恋話にイマジネーションを膨らませてほしい。
文・亀田恵子 (Arts&Theatre→Literacy)
唄・三味線・語り 西松布咏
振付・ダンス 寺田みさこ
出演 今村達紀 中西レモン
衣装 清川敦子
作・演出・映像・音響・照明・美術 飯名尚人
制作 樫村千佳
制作協力 groovism company 水野立子
協力 野沢龍雲寺 岡崎慎一
加藤多貴子 宮尾昌宏
永運院 ちびがっつ
認定NPO法人新潟絵屋 亀田恵子 (Arts&Theatre→Literacy)
撮影協力 よし梅 芳町亭
主催 飯名尚人 Dance and Media Japan
写真:Junko Saito(弘前公演) 村井 勇(新潟公演)
ダイジェスト映像(新潟・弘前公演)
日時
2017年10月20日(金曜日) 16時30分開演
2017年10月21日(土曜日) 16時30分開演
待合室は15時30分からオープン。
受付・開場は16時00分です。
上演時間は100分ほどです。
オリジナル手拭いをプレゼント
各日先着7名様
着物で観覧のススメ
ASYL公演当日、着物・和装でご来場のお客様(各日先着7名様)に、ASYLオリジナル手拭いをプレゼントいたします!
「川」「金魚」「逃げ込む森」など様々なイメージが重なるASYLオリジナルデザインの手拭いです。
手拭いデザイン:ラス(京都在住アーティスト)http://www.ibashiyo.net
チケット
一般予約
10月20日(金) ————4,800円 完売しました。
10月21日(土) ---------- 4,800円 完売しました。
早割30 ------------ 4,000円 完売しました。
<一般予約>
料金:4,800円
お支払い方法:当日精算
●ご注意
(1)当日精算は、現金のみの扱いです。
<早割30>
料金:4,000円
各日30名様限定のご予約です。
受付期間:9月20日(水)締切
お支払い方法:銀行振込のみ
●ご注意
(1)期日前に各日30名に達した場合、受付終了となります。
(2)お支払い方法は銀行振込のみの扱いです。振込先はお申込者にご連絡いたします。
あらかじめご了承ください。
会場
野沢龍雲寺
龍雲寺は、元禄十二年(1699年)、特賜大慈妙應禅師 節外大和尚が、麻布の光林寺から隠居するために現在の龍雲寺墓地付近に大澤山龍雲寺を建立したのに始まります。
安政二年(1855年)、大地震のため伽藍は大破し、野澤三ノ四十番地(現環状七号線沿線)に移りました。長い間、無住時代が続くも、禅寺の体裁を整え、昭和40年に本堂、山門、鐘楼、庫裡の諸堂が完成、復興を遂げました。昭和49年には木造建築による客殿『南薫亭』が完成。
鬱蒼と繁る林の中に都塵を忘れ、この『南薫亭』での時間をお過ごしください。
公演のお問い合わせ
メール ticket@dance-media.com
制作:樫村まで、お気軽にお問い合わせください。