メディアパフォーマンス

京都精華大学
公開講座GARDEN×芸術学部映像コース
メディア・パフォーマンスをつくる!

ワークショップ・ショーイング ”FREE”

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受講生によるパフォーマンス作品のショーイング。今回の共通テーマは「FREE」。

詳細 http://dance-media.com/cn9/pg56.html

[日時] 2009年7月31日
[会場] 京都精華大学

芸術学部映像コースの通常講義と、公開講座GARDENをセットにして開催。つまり、学生も一般も一緒くたにしてクリエイションをしていく、という内容。学生だけではないので、年齢を越えたコミュニケーションをしていく必要性があり、見ていておもしろい。
A B C D Eというグループに分けて、作品作りを開始。3ヶ月の講義の中で作品を作っていく。
「時間軸のある表現の在り方を考えていくときに、演劇、パフォーマンスという手法は有効だと思った」(芸術学部映像コースの西光一先生)ということで今回の講座が実現。映像専攻の学生にとっては、パフォーマンスを作るというのははじめてのことだったようだ。
講評では、受講生の感想も多く聞けてとても有意義だった。なにしろパフォーマンスは最高に面白かった。
今回よかったことは、受講生の多くが自分たちの作品に対して「引き算」することにトライしてくれたこと。大抵の場合「足し算」が多くて、盛りだくさん過ぎて一体何をしたかったのかが不明瞭になる。「引き算」していくことで、本当に必要な要素だけが残る。その要素だけをじっくり見せる、という自信を持ってほしい。どの作品も盛りだくさんのアイディアを、ディスカッションやクリエイションをしていく中で、引き算していく作業をしていたように思う。これは素晴らしいトライだと感じた。これを機会に、どんどん自分の作品というものを創造してほしい。(テキスト:飯名尚人)


<共通課題 “FREE”の詳細> (講師:飯名尚人より)
今回受講生のみなさんには共通のテーマ「FREE」を与え、パフォーマンスを作る ことを課題にしました。 「自由に作品を作りなさい」ではなく「自由の説明をしなさい」でもなく、 「"自由"についてのあなたの考えを作品にしなさい」というのが課題主旨です。
クリス・アンダーソンの著書『FREE』には、なぜ無料のサービスが存在するのか、 無料の先に何があるのか、という経済の仕組みと人々の心理を分析しています。 つまり「FREE」であるためのルールが見て取れる。 「FREE」という英語には「自由」と「無料」の2つの意味があります。 そしてこの本の中に「FREEの語源はFRIENDである」と書かれていました。

2002年にある雑誌に、デンマークの町「クリスチャニア」の記事がありました。 この町は元々ドラッグにまみれた若者が集まる無法地帯だったようですが、 後にその若者達は生まれて来た子供達のためにドラッグを禁止し、車の乗り入れも禁止、銃の持ち込み禁止など、 自分たちでルールを作り、警察の介入も拒み自らで自警団を作り町を守る、という生活を始めました。
結果、犯罪発生率も少ない町に。 もちろん良いことばかりではないでしょうが、自由を選んだ人々の意思は是非知っておきたい。

さて、京都精華大学が掲げているのは「自由自治」。 自由と自治。どうする?自由だそうだ。何をする?どう答える?
あくまでも講義のショーイングですから、作品としての完成度は求めていません。 むしろ未完成の可能性を信じたい。体を使ったパフォーマンスですから。 是非受講生の「FREE」への自問自答を悶々とご覧下さい。

[出演者]チーム A、B、C、D、E
[講評] 飯名尚人(公開講座GARDEN デジタルクリエイション講師)
   西光一(京都精華大学芸術学部映像コース講師)
   高山祥子(公開講座GARDEN )

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