2010

AAS FILM ART シリーズ 第6回DMJ国際ダンス映像祭 
2010年4月29日〜5月2日


応募総数140本の中から、約44本のビデオダンスを上映!
力作、秀作、謎作、、、様々なスタイルのビデオダンスに出会えます。



"DMJ国際ダンス映像祭2010"は今年で第6回目となります。近年ダンスと映像の関係が徐々に近づきつつある中で、改めてビデオダンスというジャンルが注目され、実際に製作するアーティストも増えてきています。各国でも毎年新しいビデオダンスフェスティバルが開催されています。ここで上映されるのは、「ビデオダンス」というジャンルの作品です。
「ビデオダンス」は、舞台記録やプロモーションビデオとは違ったスタイルのダンス映像で、映像作品のために作られたダンスを記録した、いわば「ダンスで構成された映画」です。毎年、世界各国から実験的で質の高い「ビデオダンス」が集まってきます。


上映作品44本!



応募総数140本の中から、44本の作品が上映されることになりました。
メインキュレーターの飯名尚人によるセレクションです。


飯名尚人よりコメント
「世界各国から140本ものビデオダンス作品が送られてきたことは、とても喜ばしいことです。そして毎年作品のクオリティーがあがっていて、表現手法のバリエーションにも富んでいました。もちろん140本の中には舞台記録映像の要素が多すぎたり、ダンスにエフェクトをかけているだけのもの、そして明らかにプロモーションビデオであるものもありました。セレクトする際に、まずそういった作品は外しました。なぜなら、ビデオダンス、というジャンルとしての存在を多少定義したかった。あえて。どうも最近のアートというのは、拡大解釈しすぎる傾向にあり鑑賞者を困惑させることが多いように思うからです。そして次に、映像作品、ダンス作品として、"何かを表現している"という意図的なものがあるものを残すようにしました。シナリオや構成が存在するもの。作家の見せたい意図を感じられるもの、を残しました。ビデオダンス、としてではなく、ビデオインスタレーションとして見せる方が面白い作品も、セレクトから外しました。時間軸のない映像のループは、ビデオインスタレーションやビデオアート的であり、映画としてスクリーンに流す見せ方では表現形態が違うからです。さらに、これらの作品をみる鑑賞者の層を限定しないよう、なるべく幅広い感覚でセレクトを試みました。こうして残った作品が以下のものです。上映会最終日には、各ジャンルのゲストコメンテーターと共に、これらの作品についてさらに細かく意見を出し合います。どうぞお楽しみに。」

コメンテーター

飯名尚人

プロデューサー、ディレクター
Dance and Media Japan
ダンスとデジタルテクノロジーの融合を目指し、「メディア・パフォーマンス」のジャンルでワークショップ、レクチャー、パフォーマンスを行っている。また、ベルリン拠点のメディアパフォーマンスユニット『ポストシアター』をプロデュース。ダンスの分野では、オハッド・ナハリン(バットシェバ舞踊団芸術監督)のメソッド「ガガ」を日本で広める『GAGA/JAPAN』を鞍掛綾子と共同で手掛ける。入場無料のパフォーマンスパーティー『マムシュカ東京』(アサヒ・アートスクエア)をオーガナイズ。ビデオダンス専門の映像祭『国際ダンス映像祭』プロデューサー。東京造形大学、名古屋学芸大学非常勤講師。座・高円寺「劇場創造アカデミー」講師。



白井美穂

アーティスト
http://www.mioshirai.com/




80年代後半から美術家として活動を開始し、レディメイドのオブジェを組み合わせて矛盾やずれを含んだ不条理な状態を作り出すコンセプチュアルなインスタレーションで知られる。世界各地で展覧会を行い、映像作品を含む近年の作品は文化的なコンテクストの衝突や転移を表現する側面を強めつつ、メディアと身体の関係をも探究している。



水野立子

アーティスティック・ディレクター
NPO法人Japan Contemporary Dance Network(JCDN)
1980年-94年舞踏カンパニー「白虎社」にて舞踏手兼制作者として活動。96年よりN.Y.滞在。1年間にDTW、ムーブメントリサーチ等のアーツ・サービス・オーガニゼーションの活動を体験し、98年より京都でJCDN設立準備室開設に参画。01年JCDN設立以降、現在に至る。05年日本財団APIシニア・フェローとして、アジアと日本のダンスネットワーク設立の為リサーチ開始、積極的にアジアへのダンス事業を企画実施。08年JCDN作品創造シリーズ「DANCE×MUSIC!vol.3」の舞台作品を、本格的なダンスビデオ作品としての製作に取組む。



村井雄

演出家・脚本家・俳優
開幕ペナントレース


主宰する開幕ペナントレースでは「新しい演劇の形ーNEW THEATER/ART and ENTERTAINMENT」を提唱する。2009年08月、同団体で『ROMEO and TOILET』をNew Yorkにて初演、The New York Times、Time Out New York等、各メディアでの劇評掲載、賞賛に至る。帰国後の12月、アサヒ・アートスクエア協力事業として、同作品での凱旋公演を果たす。










主催:アサヒ・アートスクエア
企画:Dance and Media Japan
協賛:アサヒビール株式会社 株式会社コムネット
協力:NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
制作:Dance and Media Japan アサヒ・アートスクエア事務局